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特定空家とは?認定される基準や放置するリスクも解説

不動産お役立ち情報

山田 直樹

筆者 山田 直樹

不動産キャリア18年

株式会社フェリスミライの山田直樹です。「フェリスミライ」には、お客様の幸せな未来を創造するという想いを込めています。不動産は人生の大切な選択だからこそ、一人ひとりに寄り添い、誠実で分かりやすいご提案をお約束します。お客様の幸せな未来を支えるパートナーとして、信頼される会社を目指してまいります。

特定空家とは?認定される基準や放置するリスクも解説

親族から相続した実家などが長期間「空き家」となっており、自治体から「特定空家」に指定されてしまわないか、不安を抱えてはいませんか。
適切な管理をせずに放置を続けると、固定資産税の優遇措置が受けられなくなるだけでなく、最終的には行政による強制的な解体に至る恐れもあります。
本記事では、特定空家の定義や法律に基づく認定基準、そして認定された際に所有者に降りかかるリスクについて解説します。
ご自身が所有する物件が該当しないか確認したい方や、将来のトラブルを未然に防ぎたい方は、ぜひご参考になさってください。

特定空家とは

特定空家とは

特定空家への対策を考えるうえで、まずはその定義や、一般の空き家との違いを理解することが重要です。
はじめに、特定空家の基本的な定義と判断されるポイントについて、解説していきます。

法的な定義と仕組み

特定空家とは、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、行政が管理の必要性を判断する空き家を指します。
この制度は、所有者による自主的な管理を促しつつ、必要に応じて自治体が支援や助言をおこなえる仕組みです。
判断基準は主に4つに整理され、該当するかどうかが特定空家か否かの目安となります。
具体的には、倒壊など安全面で配慮が必要な状態や、衛生環境に影響を及ぼす状態が含まれます。
さらに、景観の維持や生活環境の保全の観点から、周囲への影響が大きい場合も特定空家の対象です。
単に空いているかではなく、地域の安全や、環境に配慮した管理がおこなわれているかが重視されます。

管理状態などの違い

一般的な空き家は、1年以上使用されていない建物であっても、定期的な換気や清掃がおこなわれていれば、良好な状態を維持できるでしょう。
一方で、特定空家との違いは周辺環境への影響にあり、行政からの助言や指導を通じて、改善を目指す仕組みになっています。
自治体からの連絡や現地確認は、建物の状態を見直す良いきっかけになります。
外観が整えられ、庭木の手入れや郵便物の整理が行き届いていれば、所有者の方の管理する意思がしっかりと伝わるでしょう。
また、2023年の法改正では、「管理不全空き家」という区分も新しく設けられました。
これは特定空家になる前の段階で、早めに手入れをすることで、将来にわたって安心して所有し続けるための新しい考え方です。

該当する可能性の例

屋根瓦の浮きや外壁の剥がれ、塀や門扉の傾きが見られる建物は、安全性に問題があると判断される可能性があります。
敷地内にごみや不要物が放置され、害虫の発生や悪臭が確認される状態も、周辺環境への悪影響として該当しやすい例です。
また、樹木や雑草が繁茂し、枝葉が電線や隣地へ越境している場合は、管理不十分とみなされることがあります。
さらに、長期間人の出入りがなく管理者の所在がわからない空き家は、特定空家に該当する可能性が高まります。

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特定空家の認定基準と判断するポイント

特定空家の認定基準と判断するポイント

前章では、特定空家の概要をお伝えしましたが、どのような状態が認定対象になるのか、気になりますよね。
ここでは、法律で定められた、具体的な認定基準について解説します。

倒壊の恐れがある状態

特定空家に認定される基準として重要なのは、柱や梁、屋根瓦や外壁など、建物の物理的な安全性が確保されているかという点です。
建物本体にくわえ、ブロック塀や擁壁などの付帯設備についても、ひび割れや傾きがないか確認しましょう。
自治体の現地確認では専門家の意見を踏まえ、立地条件も含めて総合的に判断されます。
人が行き交うような場所では管理状況がより重視されるため、日頃からの点検が安心につながります。
なお、ご自身で確認が難しい場合は、不動産会社の調査レポートや写真を活用し、早めに必要な補修を検討すると良いでしょう。

衛生や景観への悪影響

衛生面や景観面で周囲に十分配慮できているかどうかは、特定空家か否かを判断するうえで重要なポイントです。
敷地内を清潔に保ち、ごみの有無や排水の状態をこまめに確認することで、害虫や悪臭の発生を未然に防ぎやすくなります。
また、室内を定期的に換気することは、湿気によるカビや腐食を抑え、建物の良好な状態を維持するためにも効果的です。
くわえて、雑草やつるの除去、窓ガラスの補修などをおこない、周囲の町並みと調和した外観を意識して整えておきましょう。
外から見える部分を整えるだけでも印象は大きく改善され、日頃からの継続的な管理姿勢が評価につながります。

近隣住民への迷惑行為

空き家が周辺の生活環境と調和しているかどうかも、重要なポイントです。
庭木の枝が、道路や隣地にはみ出さないよう剪定しておくことで、近隣との良好な関係を保ちやすくなります。
また、門扉やフェンスの管理、施錠や照明の設置は、防犯面での安心感にもつながります。
さらに、郵便物が溜まらないよう回収や転送の手続きをおこなえば、管理が行き届いている印象を与えられるでしょう。
不安がある場合は自治体へ早めに相談し、連絡先の掲示や定期的な見回りで、安心感を高めることが大切です。

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特定空家に認定された場合のリスク

特定空家に認定された場合のリスク

ここまで、特定空家の認定基準を解説しましたが、実際に認定された場合にどのようなことが起こるのかも、おさえておきましょう。
最後に、所有者の方に適用される措置について、解説していきます。

行政指導や命令の流れ

特定空家と判断された場合でも、直ちに厳しい処分が科されるわけではありません。
まずは自治体から助言や指導が入り、どの点をどのように改善すれば良いかが、具体的に示されます。
その後、状況に応じて勧告や命令へと段階的に進み、各段階で必要な対応内容が文書で通知されます。
とくに、勧告は改善の必要性が高まっているサインとなるため、優先順位を整理して計画的に対応するようにしましょう。
また、自治体は所有者の対応姿勢も確認しているため、早めに連絡を返し相談することが信頼につながります。
相続などで連絡先が変わった場合も、速やかに届け出をおこない、修繕や清掃の計画を窓口と相談しながら進めていきましょう。

固定資産税の増額

空き家の管理でおさえておきたいのが、住宅が建つ土地の税負担を軽減する、「固定資産税の住宅用地特例」です。
この特例は適切な管理が前提となるため、日頃からの維持状況が税額に影響します。
また、自治体から「勧告」を受けると、固定資産税の住宅用地特例の対象から除外され、税額が最大6倍になる可能性があるため、納税通知書での確認が安心につながります。
都市計画税が課される地域でも同様に、毎年の税額を把握しておくことが重要です。
将来の資金計画を見据え、認定前から建物を整え、必要に応じて専門家へ相談してみましょう。
早めの整備は税負担の軽減だけでなく、資産価値を守る行動にもなります。

強制解体と費用負担

改善の機会を重ねても状況が変わらない場合、最終的な手段として、行政代執行がおこなわれるケースがあります。
この場合、かかった費用は所有者の方で負担することになりますが、事前に計画を立てておけば回避することが可能です。
解体や修繕が必要な場合は、自治体の補助金制度などを上手に活用することで、費用を抑えられる可能性があります。
なお、強制的な措置に至る前に、ご自身で修繕や解体の選択肢を検討し、準備を進めておくことが大切です。
計画的に片付けや工事をおこなえば、近隣への配慮もしっかりでき、手続きも落ち着いて進められます。
早めに環境を整えることは、費用の見通しを良くし、将来的な土地活用の可能性を広げることにもつながるでしょう。

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まとめ

特定空家とは、倒壊の危険や衛生上の問題により、周辺環境へ悪影響を及ぼすおそれがあり、行政と連携した管理が求められる空き家を指します。
認定基準には、建物破損による安全性低下やごみ放置による衛生悪化、景観阻害、近隣への迷惑行為などが含まれ、総合的に判断されます。
勧告を受けると固定資産税の特例が外れて税負担が増え、最終的には強制解体や費用負担につながる可能性があるため、早めの対応が重要です。

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