リースバックで買戻しできる?価格の決まり方も解説

住宅ローンの返済が苦しく、このまま家を手放したあとに、もう一度買い戻せるのかと不安を感じていませんか。
リースバックは住み続けながら資金を確保しやすい方法ですが、買戻しの条件や価格の決まり方を十分に確認しないまま進めると、あとで想定外の負担が生じることもあります。
本記事では、リースバック後に買戻しが成立する仕組みや価格の基準、契約前に確認しておきたい注意点について解説します。
住宅ローンの返済負担を抑えつつ、将来の買戻しも視野に入れて住まいの活用方法を考えたい方は、ぜひご参考になさってくださいね。
リースバック後における買戻しの仕組み

リースバックの買戻しを検討する際、その仕組みには主に特約と予約があることを、おさえる必要があります。
まずは、買戻しが成立する仕組みと流れについて、解説していきます。
買戻し特約の法的効果
買戻し特約とは、不動産を売却する際に、将来あらかじめ決めた条件で買い戻せるようにしておく制度です。
この特約は売買契約と同時に定める必要があり、後から追加することはできません。
また、内容を登記しておくことで、買主が別の方へ売却した場合でも、一定の範囲で権利を主張しやすくなります。
そのため、リースバック後の買戻しを考えている場合は、売却時点で条件を細かく確認しておくことが大切です。
ただし、買戻しできる価格は原則として売却代金と契約費用を合計した額までに限られます。
さらに、有効期間にも上限があり、民法上は最長10年と定められているため注意しましょう。
買戻し予約との違い
買戻し予約は、将来あらためて売買契約を結ぶ約束であり、買戻し特約とは仕組みが異なります。
実際の取引では、価格や期間を柔軟に決めやすいことから、買戻し予約が選ばれることもあります。
この方法であれば、売却時の金額に限らず、一定の上乗せ額や必要な費用を含めて条件を定めやすくなるのが特徴です。
そのため、リースバックでは事情に合わせて条件を調整したい場合に、使われやすい傾向があります。
なお、第三者に対する権利関係が気になる場合は、仮登記の活用もあわせて確認しておくと良いでしょう。
買戻し期間と延長可否
買戻し予約の期間は比較的自由に決められますが、契約書には期限を具体的に記載するのが一般的です。
実際には3年や5年、10年ほどを目安に、ご自身の資金計画に合う期間を設定していきます。
そのため、資金を準備できる時期から逆算し、少し余裕を持たせて決めておくことが大切です。
また、期限内に買戻しの意思を伝えたうえで、必要な資金を整えることが基本の流れになります。
期間の延長は話し合いで認められる場合もありますが、自動的に延びるものではありません。
契約時に延長の相談ができるかを確認し、日頃から信頼関係を保っておくことが重要です。
買戻しの価格決定基準と売却時価格との関係

前章では、買戻しの仕組みについて述べましたが、実際に買い戻す際の価格がいくらになるか、気になりますよね。
ここでは、買戻し価格の決まり方と査定基準について、解説していきます。
上乗せ方式の計算
買戻し価格の決め方としてよく使われるのが、売却時の価格に一定割合を上乗せする方式です。
たとえば、2,000万円で売却し、10%を上乗せする場合は、基本額が2,200万円になります。
さらに、事務手数料や登記費用などがくわわることもあるため、契約前に総額を確認しておきましょう。
この方式は、将来いくら必要になるかを把握しやすく、資金計画を立てやすい点に特徴があります。
一方で、上乗せ率が高いほど買戻しの負担も大きくなるため、無理のない準備ができるか見ておきます。
契約前には上乗せ率だけでなく、費用に含まれる項目も整理して確認しておくことが大切です。
市場価格連動型の特徴
市場価格連動型は、買戻しの時期にあらためて査定をおこない、その時点の価格を基準にする方法です。
この方式は、立地や築年数、周辺相場などを反映しやすく、価格に納得しやすい点が特徴です。
また、相場が落ち着いていれば、当初の想定より資金を準備しやすい金額になることもあります。
一方で、将来の金額が事前に決まりにくいため、資金計画には余裕を持たせておくことが大切です。
そのため、契約前にどのような方法で査定するのかを確認しておくと、後の行き違いを防ぎやすくなります。
安心して進めるには、査定をおこなう相手や使う資料まで契約書で共有しておくと良いでしょう。
円滑に進める話し合いのコツ
価格の話し合いを円滑に進めるには、まずご自身の家計状況と資金調達の見通しを整理しておくことが大切です。
金融機関に相談する時期や、自己資金として用意できる額を明確にしておくと、条件のすり合わせを進めやすくなります。
また、近隣の成約事例や周辺相場を把握しておくことで、価格について落ち着いて話し合いやすくなります。
その際は、価格だけでなく、手数料や決済日程も含めて全体の条件を確認しておきましょう。
さらに、算定方法や合意した内容を書面で残しておけば、後の認識違いを防ぎやすくなります。
あわせて、買戻しを希望する時期を早めに伝えておくことも、無理のない調整につながります。
買戻しを成功させるための注意点と回避策

ここまで、買戻しの仕組みと価格を解説しましたが、問題を防ぐための注意点もおさえておきましょう。
最後に、買戻しを成功させるための注意点と回避策について、解説していきます。
契約書の確認項目
買戻しを進めるうえでは、契約書の内容をよく確認し、条件を具体的な数字で把握しておくことが大切です。
とくに、買戻し価格の計算方法や違約金、事務手数料の有無は先に見ておきたい項目です。
あわせて、残金決済の期限や必要書類も確認しておくと、手続きの流れをつかみやすくなります。
また、買戻しの意思をいつまでに、どの方法で伝えるのかも明確にしておきましょう。
融資を使う予定がある場合は、承認の時期と決済日をどう合わせるかまで見ておくと進めやすくなります。
さらに、契約書と重要事項説明書の内容に違いがないかも確認しておくと、後の行き違いを防ぎやすくなります。
家賃滞納が与える影響
家賃の支払い状況は、買戻しに向けた話し合いを進めるうえで重要な確認事項です。
家賃の滞納が続くと、契約を守る姿勢への見方に影響し、買戻しの相談が進めにくくなることがあります。
また、建物を丁寧に使い、設備の不具合があれば早めに連絡しておくことも大切です。
支払い計画に変更が出そうな場合は、できるだけ早く相談し、やり取りを記録に残しておくと良いでしょう。
こうした誠実な対応を続けることが、買戻しや今後の相談を円滑に進めることにつながります。
普通借家契約の注意点
普通借家契約は、更新を前提として住み続けやすいため、生活の基盤を保ちやすい契約です。
買戻しに向けて資金を準備する時間を確保しやすい点は、メリットといえます。
一方で、買戻しの期限と賃貸借契約の更新時期がはっきりしていないと、後で予定を整理しにくくなることがあります。
そのため、契約時には買戻しの意思を伝える時期と、更新の時期をあわせて確認しておくことが大切です。
また、更新後の家賃や条件に変更がないかも見ておくと、家計の管理を進めやすくなります。
契約期間の満了が近づいたら、更新条件と買戻し準備の進み具合を早めに共有しておくと良いでしょう。
まとめ
リースバックの買戻しには特約と予約の2つの仕組みがあり、法的効果や期間が異なるため、自分に合う条件を選ぶことが大切です。
買戻し価格には「上乗せ方式」と「市場価格連動型」があり、それぞれの特徴を理解したうえで、納得できる金額を見極める必要があります。
成功のためには、契約書の内容を細かく確認し、家賃を滞納せず支払って貸主との信頼関係を保つことが重要です。

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