リースバックの相場は?家賃を抑える方法も解説

毎月の住宅ローンの返済が重く、住み慣れた家を手放さずに資金を調達できる、「リースバック」をご検討されていませんか。
いざ検討を始めてみたものの、実際にいくらで買い取ってもらえるのか、その後の家賃が高く支払い続けられるのかと不安を抱える方は少なくありません。
本記事では、リースバックにおける買取価格と利回りから算出される家賃相場の仕組みや、毎月の負担を少しでも抑えるための方法について解説します。
今の生活環境を変えずに、住宅ローン返済の苦しさから解放されたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。
リースバックの買取価格の相場

リースバックを検討する際は、買取価格と利回りの関係から、仕組みをおさえる必要があります。
まずは、買取価格の相場がどう決まるかについて、解説していきます。
相場の算出基準と目安
リースバックの買取価格は、まず仲介で売る場合の市場価格が基準です。
ただし、その金額がそのまま適用されるのではなく、事業者の運用条件を踏まえて調整されます。
相場の目安は、一般的に地域相場の60~80%前後とされています。
とくに、都市部のように需要が安定しやすい場所では高めになりやすく、需要が限られる地域では低めに見られることが多いです。
これは、事業者が家賃収入にくわえて、固定資産税や修繕費、将来の価格変動まで見込んで判断するためです。
市場価格が3,000万円の物件であれば、1,800万円~2,400万円程度をひとつの目安として考えると良いでしょう。
築年数による査定の影響
築年数は、リースバックの査定額に影響しやすいポイントのひとつです。
査定では、建物にどれくらいの価値が残っているかを見ながら、価格が決まっていきます。
木造住宅は法定耐用年数が22年とされているため、築22年を超えると建物の評価が低くなりやすい傾向があります。
ただし、実際は手入れの状態や建物の仕様によって、長く住み続けられる住宅も少なくありません。
そのため、築年数だけで一律に決まるのではなく、維持管理の状況もあわせて見られます。
築20年を超えると土地を中心に評価されやすくなりますが、修繕の必要性も含めて価格が調整されると考えると良いでしょう。
利回りが与える影響
リースバックの条件を見極めるうえでは、事業者がどの程度の利回りを想定しているかを知ることも大切です。
利回りは、事業者が物件を買い取ったあと、どれくらいの採算を見込むかを表す考え方です。
そのため、同じような物件でも、求める利回りが高いほど買取価格は抑えられやすくなります。
反対に、立地や建物の状態が良く、運用リスクが低いと見られれば、条件がやわらぐこともあります。
つまり、提示された買取価格は市場価格だけで決まるのではなく、事業者が見込む運用上の負担とも結び付いているのです。
提示額を見る際は、金額の大きさだけでなく、どうしてその価格になったのかという背景まで確認しておきましょう。
リースバックの家賃相場が高いと言われる理由

前章では、買取価格の決まり方について述べましたが、毎月の家賃相場についても見ていきましょう。
ここでは、リースバックの家賃相場が、一般的な賃貸物件と異なる理由について解説します。
家賃の計算式と設定方法
リースバックの家賃は、一般的な賃貸物件のように、周辺の募集賃料だけで決まるわけではありません。
主に、買取価格と期待利回りをもとに設定されるため、買取価格が高いほど家賃も上がりやすくなります。
たとえば、買取価格が2,000万円の場合、利回り10%で月額約16.6万円、利回り7%で月額約11.6万円が目安です。
このように、売却時に多くの資金を受け取るほど、その後の家賃負担も大きくなりやすい点に注意しましょう。
家賃を見る際は月額だけで判断せず、買取価格や利回りまであわせて確認することが大切です。
割高に感じてしまう要因
リースバックの家賃が高く感じられやすいのは、住宅ローンの返済額や近隣の家賃と比べてしまいやすいためです。
ただし、リースバックは売却でまとまった資金を受け取りながら、そのまま同じ家に住み続ける仕組みです。
そのため、一般的な賃貸物件とは家賃の考え方や前提条件が異なります。
また、家を売却したあとも引っ越しをせずに暮らせることには、生活環境を変えずに済むという価値もあります。
周辺の募集家賃だけで単純に比べるのではなく、仕組み全体を踏まえて見ていくことが大切です。
利回りを押上げるリスク
リースバックでは、事業者が買い取ったあとも安定して運用を続けられるように、一定の利回りを確保できるかどうかが重視されます。
これは、物件を保有している間に、固定資産税や修繕費などの費用が継続的にかかるためです。
さらに、将来の不動産価格の変動や、契約終了後に再募集が必要になった場合の負担も、見込んでおくことが必要です。
こうした費用やリスクを踏まえながら、利回りは6~13%前後で設定されることが多くなります。
その結果として、リースバックの家賃は一般的な賃貸物件と比べると、高めに見えることがあります。
そのため、金額の大きさだけで判断せず、どのような前提でその条件が決まっているのかまで、確認することが大切です。
毎月の家賃を抑えるためのポイント

ここまで、家賃相場の仕組みを解説しましたが、実際の負担を減らすための方法もおさえておきましょう。
最後に、毎月の家賃を無理のない範囲に収めるための、重要なポイントについて解説していきます。
条件を相談する適切な時期
家賃や契約条件を相談する場合、正式な契約を結ぶ前である査定結果の提示時がひとつの目安です。
この段階であれば、買取価格と家賃のバランスを確認しながら、無理のない条件を話し合いやすくなります。
希望を伝える際は、感覚だけでなく、相手にも伝わりやすい根拠をそろえておくことが大切です。
たとえば、査定書の内容や近隣の家賃相場を参考にすると、条件の整理がしやすくなります。
数字をもとに話し合うことで、双方にとって納得しやすい着地点を見つけやすくなるでしょう。
買取価格と家賃の相関性
毎月の負担を抑えたい場合は、買取価格と家賃が連動する仕組みを理解したうえで、全体のバランスを見直すことが大切です。
リースバックの家賃は買取価格をもとに決まるため、あえて買取価格を少し抑えることで、月々の支払いを軽くできる場合があります。
たとえば、利回りが10%の場合、買取価格が2,000万円のときは月額約16.6万円、1,800万円に調整すると月額約15.0万円が目安です。
1か月ごとの差は大きく見えなくても、長く住み続けるほど家計への影響は少しずつ広がっていきます。
手元に残る売却資金の大きさだけでなく、その後の総支払額まで含めて考えながら、無理のない条件を整えることが大切です。
長期契約がもたらすメリット
長く住み続ける予定がある場合、その見通しを早めに事業者へ伝えておくことが大切です。
事業者にとっても、入居が長く安定することは、収支の見通しを立てやすくする要素になります。
そのため、長期契約の希望や今後の住まい方を共有しておくと、条件の相談を進めやすくなるでしょう。
くわえて、家賃の支払い方法や契約更新の考え方を整理して伝えることも、信頼につながります。
こうした準備が整っていると、事業者側も状況に合った条件を提案しやすくなります。
お互いに無理のない形を意識しながら話し合うことが、納得しやすい契約につながっていくのです。
まとめ
リースバックの買取価格は、市場価格の60~80%程度を目安に、築年数や事業者の期待利回りを踏まえて決まります。
毎月の家賃は買取価格と利回りをもとに設定されるため、維持管理費や将来リスクを見込んだ事業者の採算性が反映され、割高に感じやすい傾向があります。
家賃負担を抑えるには、査定段階で事業者に相談し、買取価格や契約条件のバランスを見直すことが大切です。

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