空き家の種類は何がある?放置するリスクも解説

空き家の種類は何がある?放置するリスクも解説

相続したご実家などが空き家となり、ご自身の所有物件がどの種類に該当するのか、また今後どのように管理すべきかとお困りではありませんか。
近年の法改正や相続登記の義務化に伴い、正しい知識を持たずに放置を続けると、「特定空家」への指定や過料といった予期せぬ不利益を受けるリスクが高まっています。
本記事では、国土交通省が定める空き家の4つの分類をはじめ、国が進める最新の対策や支援制度、そして放置した場合のリスクと早期対応策について解説します。
大切な資産を守るために、現状を正しく把握して適切な判断をしたいとお考えの方は、ぜひご参考になさってくださいね。

空き家とは

空き家とは

空き家の種類には、利用目的や状態によって主に4つの分類基準があります。
まずは、それぞれの定義や特徴について解説していきます。

定義と4つの分類基準

空き家とは、1年以上にわたって居住者がいない、もしくは使用されていない住宅のことです。
具体的な判断基準としては、単に人の出入りがないだけでなく、電気・ガス・水道などの使用実績も含めて総合的に判断されます。
総務省が実施している「住宅・土地統計調査」は5年ごとにおこなわれており、国内における空き家の現状や推移を客観的に示す指標となっています。
さらに、空き家の利用目的を「賃貸用」「売却用」「二次的住宅」「その他の住宅」という、4つに分類して整理しているのが特徴です。

各種類の具体例と実態

賃貸用の住宅とは、アパートの空室や一戸建て賃貸物件など、主に入居者募集を前提とした物件のことです。
空室期間中も換気や見回りを継続することで、建物の状態を維持し、内覧時の印象アップにつなげることが重要です。
次に、売却用の住宅は、買い手が決まるまで市場に出ている住まいであり、こちらも内覧に備えた清掃や手入れが欠かせません。
そして二次的住宅は、別荘のように定期利用される拠点を指し、使用頻度が高いほど良好な状態を保ちやすい特徴があります。
ただし、利用が減ると点検が後回しになりやすいため、あらかじめ訪問日を決めて管理する工夫が求められます。

管理の要点と判断材料

賃貸用は、入居が決まれば家賃収入が見込めるうえ、人が住むことで建物の状態も保ちやすくなります。
空室期間中は維持費が発生しますが、定期点検や防犯確認をおこない、募集開始に備えて印象を整えておくことが重要です。
一方で、売却用は早期の資金化が期待でき、換気や清掃を継続することで、内覧時の評価を安定させやすくなります。
二次的住宅は遠隔地にある場合、管理代行を活用しつつ、湿気対策や通水を継続する管理体制が欠かせません。
その他の住宅は月1回程度の訪問を目安に、換気や通水にくわえて、郵便物回収や庭木の手入れも進めることが大切です。
なお、管理が難しいと感じた場合は、売却の検討や管理代行サービスの利用も視野に入れ、住宅用地特例を維持できる状態を保ちましょう。

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国がおこなっている空き家対策

国がおこなっている空き家対策

前章では、空き家の種類について述べましたが、国の動向も気になりますよね。
ここでは、国がおこなっている空き家対策や、所有者の方に役立つ支援策について解説します。

特措法の概要と法改正

国の空き家対策の中心となるのが「空家等対策の推進に関する特別措置法」であり、自治体が管理や活用を進めやすい枠組みを示しています。
この法律は空き家の放置を防ぎ、計画策定や指導をとおして、適切な管理と利活用を促すことを目的とした仕組みです。
特措法に基づき、所有者への助言や指導が段階的におこなわれるため、早期相談につなげやすくなっています。
また、2023年の法改正では「管理不全空家」が新設され、特定空家に至る前の予防的な対応が取りやすくなりました。
早めに点検や相談を重ねて管理体制を整えることで、資産価値を守りながら自治体とのやりとりも円滑に進められます。

相続登記義務化の影響

空き家の多くは相続をきっかけに発生するため、2024年4月から始まった相続登記の義務化は、空き家対策の流れを左右する制度改正と言えます。
原則として取得を知った日から3年以内の申請が必要となったため、適切なスケジュール管理が欠かせません。
速やかに名義を明確にしておくことは、将来的な売却や賃貸運用、自治体の補助金申請をスムーズにするメリットにもつながります。
なお、手続きに不安を感じる場合は、司法書士などの専門家に相談し、必要書類の準備や申請の流れを整理すると良いでしょう。
とくに、相続人が複数いる場合は合意形成に時間を要するため、早めの方針共有を心がけることが大切です。

補助金の活用と申請法

空き家の整理では、解体や改修の費用負担が気になりますが、多くの自治体で除却支援や改修に関する補助制度が用意されています。
補助内容は地域ごとに異なるものの、老朽度や耐震性、利活用の計画が主な要件となるケースが一般的です。
まずは自治体窓口へ相談し、対象条件と必要書類を確認したうえで、見積もり取得までを一連の流れとして進めましょう。
申請は工事前におこなうのが原則であり、着手前に交付決定を受けることで、手続きを円滑に進められます。
工事後は、完了報告や領収書の提出が必要となるため、写真や書類を整理し、空き家バンクなどの制度活用もあわせて検討すると良いでしょう。

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空き家を放置した場合のリスク

空き家を放置した場合のリスク

ここまで、空き家の支援制度などを解説しましたが、適切な管理をおこなわない場合のリスクについても確認しておきましょう。
最後に、注意点や所有者の方が取れる対応策について、解説していきます。

特定空家の指定条件

特定空家とは、建物の安全性や衛生面に問題があり、周囲へ悪影響を及ぼすおそれがあると、自治体が判断した空き家を指します。
判断は外観の劣化だけでなく、敷地内の管理状況や近隣への影響も含めておこなわれるため、日常的な手入れが重要です。
行政の対応は助言や指導から段階的に進むため、その時点で改善すれば大きな問題にはなりません。
また、勧告に至る前に対策を講じておけば、住宅用地特例などの税制上の軽減措置も継続して適用されます。
通知を受けた場合でも、早めに自治体へ相談し対応を進めることで、無理のない管理計画を立てやすくなります。

管理のポイントと近隣との調和

空き家は人の出入りが少ないため、換気不足による湿気や、庭木の成長による景観の変化に注意が必要です。
郵便物が溜まると不在がわかりやすくなるため、防犯意識を持って定期的に確認することが大切です。
あわせて、窓や扉の状態を点検し、風雨の侵入を防ぐことで室内環境を良好に保ちましょう。
また、敷地内の草木が道路にはみ出さないよう、除草や剪定を継続することは地域への配慮につながります。
近隣から連絡があった際には早めに状況を確認し、対応を共有することで、良好な関係を維持しやすくなります。

売却や活用の進め方

まずは現地を点検し、写真やメモで状態を記録したうえで、修繕の優先順位を整理しましょう。
次に、不動産会社へ相談し、売却や賃貸活用、リフォームを含めた活用案を比較すると、方向性が定まりやすくなります。
売却では、境界や必要書類を整えることで手続きが円滑になり、負担を抑えられる場合もあります。
また、賃貸活用や利活用では、補助金の併用や光熱費契約の見直しなど、初期費用を調整する工夫が有効です。
判断に迷う場合は、不動産会社にくわえて司法書士や建築士へ相談すると良いでしょう。

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まとめ

空き家は利用目的や状態により4つに分類され、賃貸活用や売却など、まずは自身の物件がどの区分に該当するか把握することから始めます。
特措法の改正や相続登記の義務化といった国の動きを理解し、自治体の補助金制度を有効に活用して、費用の負担を減らすことが大切です。
特定空家への指定を避けるために定期的な点検をおこない、売却や管理代行サービスの利用など、早めに今後の方針を検討するようにしましょう。

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